"落語番外"の記事一覧

落語の中の言葉・番外10「天水桶ー再び」下

⑤について 92「火の用心」続では「水溜桶についてはその後も繁々桶の数、水切れ、青みがでないよう汲替、凍結防止などの町触が出されている。」としただけで史料は示しませんでしたので、以下に掲げます。 寛政九巳年1797 水溜桶之儀、氷候而火事之節不都合之趣も有之候旨、御沙汰有之候間、手当可申合旨、樽与左衛門殿御申聞有之候ニ付、町々…
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落語の中の言葉・番外10「天水桶ー再び」上

「天水桶」については、92「火の用心」続 の中で採りあげました。今日では一般に、「天水桶」とは、防火のために天水すなわち雨水を溜めておく桶の意味になっています。前田勇編『江戸語の辞典』でも「雨水を溜めておいて消火用にする桶」となっています。しかし、江戸では、「天水桶」は「天水(雨水)」+「桶」ではなく、屋根に設けた窓を天窓というのと同様…
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落語の中の言葉・番外「吉原遊女と妓楼等の数について」

 「花魁道中・上」で、「私が見ているもののうち出版年のわかる最も古い資料は元禄二年1689の『絵入大画図』のため」としてその数字を使いました。実は元禄二年より古い出版年のものに、寛永二十年1643刊の『あづま物語』と万治元年1658のものとされている『芳原細見図』があります。ともに国立国会図書館がインターネット上に公開しています。しかし…
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