"落語"の記事一覧

落語の中の言葉271「幡随院長兵衛追補2」

 幡随院長兵衛の生業について WEB上には幡随院長兵衛の生業を「口入業」としているものもありますが、正確ではありません。幡随院長兵衛の生業は武家奉公人の一般口入ではなく、小普請高割人足の請負だったようです。『昔々物語』(享保十七1732・十八年1733頃八十歳程の老人の著)に幡随院長兵衛の時代の一般の武家奉公人の口入と小普請高割人足の…
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落語の中の言葉270「幡随院長兵衛追補1」

一、幡随院長兵衛の歿年 幡随院長兵衛の歿年は同じ三年でも、古碑・寺の過去帳では慶安1650、徳川実紀では明暦1657としていて七年の開きがあります。 古碑は長兵衛の妻の父親が建てたものですから長兵衛の死後間もなくのことと思われます。寺の過去帳も特別のことがない限り、書き写して新しくすることもないでしょうから長兵衛の死と同時代のものと考…
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落語の中の言葉269「平井権八と幡隨院長兵衛」

    十代目桂文治「湯屋番」より  文治師匠は、平井権八が幡隨院長兵衛のところで居候をしていたことから、居候のことを江戸では「権八」と言ったと話しています。幡隨院長兵衛と平井権八の話は広く知られていたようです。しかし これは芝居等によって広まったもので、実在した平井権八と幡随意院長兵衛を結びつけて作り上げた物語であって、小野小町…
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