"雑話"の記事一覧

雑話16「なぞなぞ」

 『徒然草』の中に「なぞ」に関する話がいくつかあります。そのなかの一つに、   第百三十五段  資季(すけすゑ)大納言入道とかや聞えける人、具氏(ともうぢ)宰相中将にあひて、「わぬしの問はれんほどのこと、何事なりとも答へ申さざらんや」と言はれければ、具氏、「いかゞ侍らん」と申されけるを、「さらば、あらがひ給へ」と言はれて、「はか…
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雑話15「呉音・漢音・唐音」

漢字の音読みには何種類もありますが、主なものは呉音、漢音、唐音(唐宋音)の三種です。これらは日本に伝わった時期の違いからきたものです。 ①呉音日本に最も早く、すなわち、三世紀後半から六世紀ごろ、仏教などとともに伝来したもの。仏教の経典が呉音で読まれることが多いのは、このためである。大体、揚子江以南の、呉の地方の方言にあたる、と言われる。…
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雑話14「百万都市 江戸の生活」補正・下

 今回は仮宅についてです。 『百万都市 江戸の生活』には次のように書かれています。 * * * * * * * * * * * * * * * * * その年(天保六年)の正月、新吉原は大火にあい、すっかり焼けてしまった。周知のごとく、この街は公認の歓楽郷で、火災にあっても、復興までの間、店を閉じて休業することがなく、仮宅とい…
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