落語の中の言葉276「落語に出てくる狂歌」

 落語には時々狂歌が出てきます。僅かですが詠んだ人の名前の出てくるものもあります。   庭に水新し畳伊予すだれ 数寄屋縮に色白のたぼ                蜀山人(五代目柳家小さん「青菜」)   西日さす九尺二間に太っちょの 背なで児が泣くままが焦げつく                蜀山人(同「青菜」)   まだ青い素人…
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落語の中の言葉275「お歯黒どぶ」

     古今亭志ん生「首ったけ」より  かつて、落語の中の言葉80「お歯黒」続で、 「首ったけ」(五代目古今亭志ん生)でお歯黒どぶのことを「あのお歯黒どぶてエものは、汚ねエのなんのって、真っ黒だから、お歯黒に似ているからお歯黒どぶという」といっているが、二千人以上の遊女がお歯黒をするのであるからどぶが真っ黒になって当然である。…
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雑話20「火附盗賊改」

 前回触れた火附盗賊改について少し紹介します。 平松義郎『江戸の罪と罰』には次のようにあります。 火付盗賊改は江戸およびその周辺で火付、盗賊およびこれに準ずる「ゆすり」、「かたり」、「ねだり」、もしくは博奕犯を捕え、かつ裁判する警察官的役職である。先手頭一名が本役に任じ、兼任なので加役という。冬の間だけ他の先手頭一名が本役を助け、狭…
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